悪夢から目覚め口が乾き渇き不快な一夜の記憶

夜が更けて、夢の中に引き込まれていった。その夢は、まるで現実のようで、まるで非現実のようで、不気味な雰囲気が漂っていた。しかし、その恐怖はただの夢に過ぎず、朝の第一声と共に消え去るはずだった。

しかし、目が覚めた瞬間、その恐怖はまだ残っていた。口が乾き、渇きが迫ってくる。冷たい枕の上に顔を伏せ、深呼吸をしてみるが、口の中はまるで砂漠のようだった。

「どうしてこんなに口が乾きているんだ」と自問自答しながら、部屋の中を見渡す。窓の外からは薄明が差し込んでおり、朝の光が静かに部屋を照らしている。しかし、その光もまた、夢の中の恐怖のように、冷たく感じられてしまう。

そうして、思い出した。昨夜の悪夢。その夢はまるで現実のようで、自分が恐怖の中心に立っているかのようだった。夢の中で、無差別に殺される人々、無邪気な子供たちが恐怖に震え、無理やり無理やり口を開けさせられる場面が、今でも目の前に蘇る。

その恐怖が、今の口の渇きと重なって、不安な感情を煽り立てている。深呼吸をしながらも、心の中は揺れ動いている。どうしてこんなに恐怖が心に残るのか、どうしてこんなに口が乾き続けるのか。

その時、部屋の隅に置かれていたコーヒーメーカーが目に留まった。コーヒーを飲もうかと考えたが、その思いつきもまた、悪夢の延長のように感じられてしまう。

しかし、無理やり起き上がり、コーヒーを淹れ始める。冷たい水がポットに流れ込む音が、静かな部屋の中で響く。その音が、心の中の恐怖を少しでも和らげてくれるかもしれない。

コーヒーが淹れた後、カップを手にして、静かに部屋の中を歩く。窓の前に行き、外の光を浴びる。朝の光が、静かに心を慰めてくれる。

その後、コーヒーを少しずつ飲みながら、朝の新聞を読み始める。新聞の記事の中から、現実の世界の温かさを見つけ、心の中の恐怖を少しでも遠ざける。

やがて、口の中も少しでも乾きが和らぎ、心の中も穏やかになる。悪夢の恐怖は、朝の光と共に消え去り、その代わりに、新たな一日が始まる。

悪夢から目覚め、口が乾き口渇き…しかし、その恐怖はまた別の形で、また別の時間に戻ってくるかもしれない。しかし、今は、その恐怖を乗り越え、新たな一日を迎えるために、立ち上がるしかない。