悪夢から醒めた体は使えない全身无力の恐怖
夜が更けて、私の心は不安に包まれていた。最近、不規則な生活とストレスが原因で、夢の中でも心が休まれない日々が続いていた。そして、今夜もまた、その恐怖が襲って来た。
突然、目が覚めた。冷たい汗が全身に染み渡り、床の上には冷たい涙が流れていた。目を覚ますと、部屋の中が暗闇に包まれていた。心臓が激しく動いて、息が切れるように苦しく感じた。
「どうして、こんなに怖かったんだ」と自問自答しながら、私は身を動かそうとした。しかし、体が重くて、まるで別人のように動かすことができなかった。全身が無力感に包まれ、何もできない気持ちに苛立ちが湧き上がって来た。
「悪夢だったんだろうな…」と心の中で言いながら、私は目を覚ます前の悪夢の記憶を振り返った。夢の中では、恐怖の種が次々と現れ、逃げることも、叫ぶこともできなかった。その恐怖が現実の世界に持ち込まれたのだ。
部屋の中で、私は無力に横たわっていた。冷たい枕が顔に触れて、更に体が冷たく感じられた。無力感と恐怖が頭の中を駆け巡り、どうしようもなく泣きたくなった。
時間が経つにつれて、体が少しずつ動き出し始めた。まずは手足を動かすことにした。指先から少しずつ力を入れながら、徐々に体を動かしていった。汗をかきながら、ようやく立ち上がることができた。
部屋の中で、私は立ち尽くしていた。全身が痛くて、まるで戦ったように感じた。しかし、その痛みよりも、心の中の恐怖が大きく、どうすればいいのかわからないまま、ただ立ち尽くしていた。
その時、部屋のドアが開き、夫が入って来た。私を見て驚いた夫は、「大丈夫か」と声を掛けてくれた。私は彼の腕に寄り添いながら、涙を流しながら「悪夢だったんだ…怖かった」と伝えた。
夫は優しく私の手を握り返し、「大丈夫だよ、もう悪夢は過ぎ去った」と言った。その言葉に少しでも安心感を感じ、私もまた力を取り戻し始めた。
その夜、私は夫の腕の中で静かに眠りについた。悪夢の恐怖が心に刻まれたが、夫の温かい存在が私を守ってくれた。無力感と恐怖がまだ心の中に残っているが、もう一歩前進することができる力を与えてくれたのだ。
悪夢から醒めた私は、今夜もまた無力だったが、明日はまた新たな一日を歩むことになる。無力感と恐怖が消える日を願いつつ、夫の支えに感謝し、前進していきたいと思った。