夜更かししてテレビを見ていた私眠りに落ちる頃には部屋は静かで僕の心も穏やかに満たされていたしかしその夜夢の中で異常な出来事が起こった

夢の中は、まるで別世界のように見えた。自分の家の厨房にいた私は、手早く二種類の麺を作り始めた。一つは、家庭でよく作る「うどん」で、もう一つは、異国情緒の「パスタ」だった。

まずはうどんを作り始める。水を沸かし、小麦粉と塩を適量混ぜ合わせて練り上げた粉を、細かい孔の網戸で引いていく。その間、パスタの準備も並行して行っていた。パスタは、白い小麦粉とイタリア産の硬質小麦粉を混ぜ合わせ、石臼で練り上げていた。

うどんは細くて長く、パスタは丸くて短い。それぞれの麺の味わいと食感が異なることを考えて、僕は心を込めて作っていた。うどんは鮮やかな緑色の緑豆スープと合わせ、パスタは香り豊かな赤いトマトスープで味わうことにした。

作り終えた麺を、鍋に湯を沸かして煮立てる。火の向かいには、香りが漂うスープが揮発し、部屋全体に甘い香りが満ち溢れていた。その香りに心躍らせ、僕は手早く鍋の前に行き、麺をそれぞれのスープに浸した。

一瞬の静寂が流れ、その後、麺の硬さと柔らかさが合わさった食感が口の中で広がった。うどんとパスタの味は、まるで別世界の美味しさのように感じられた。うどんは緑豆の甘さと鮮度が調和し、パスタはトマトの酸味と香りが絶妙にマッチしていた。

食事を終えた後、夢の中の自分は、満足げに微笑んだ。夢の中で作り上げた二種類の麺が、実際にこんなに美味しいのかと驚いた。夢の中の食事は、現実の味覚を超えたような感覚を与えてくれた。

目を覚ますと、部屋はまたしても静かで、僕の心も穏やかだった。しかし、その夜の夢が忘れられない。夢の中で味わった二種類の麺の味と、その瞬間の幸せな感覚が、心に染み入っていた。

夢の中の一夜は、現実の世界とは異なる楽しみと豊かさを教えてくれた。そして、その後も僕の心に留まる夢の中の麺は、いつも心の安らぎと希望をもたらしてくれるのだろう。