ニューロフィードバックを始めた当初は大人を対象に考えていました。
ところが始めてみると一番多く来られたのは問題を抱えた子供をもつ両親でした。
自閉症、アスペルガー、学習障害など、発達障害の子供たちが一番多く来たのです。
私は子供好きではなく、どちらかと言えば苦手な方でした。
どうしてよいのか分からないのです。
ところが時間がたつにつれ苦手意識がなくなりました。
すると今度は彼らと過ごす時間が楽しくなってきました。
目を合わせてくれなかった順平君が12回のトレーニングの後、目を合わせることができました。
話しかけても答えてくれなかった奈津美ちゃんが4回のトレーニングが終わり帰るとき「バイバイ」と言ってくれました。
浩輔君の字がきれいになったと練習帳を見せてくれたときのお母さんの嬉しそうな顔。
それが私を動かす原動力です。
それがこの分野を成長させている力だと思います。
今から10年前アメリカにニューロフィードバックの勉強に行ったとき、自閉症の子供が始めて口を利いてくれたときの喜び、普通の子供と同じように大学に行き、恋人ができたとの報告をしてくれる両親の嬉しそうな顔。
「そんな喜びがあるからあまり利益にもならないニューロフィードバックをこんなにみんな頑張ってやってるんですよ。」
と話してくれたアメリカのセラピストの言葉が印象的でした。
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